古代ローマ・ギリシアの仕事まとめ~芸能関係の仕事~
こんにちは。今回は。芸能に関係する職業についてまとめていきます。
ヴィッキー・レオン著、本村凌二日本語版監修『図説古代仕事大全』原書房を参考にましてまとめてあります。詳しくは、上記の本を読んでくださいね!
芸能関係の仕事
★役者
・ギリシア演劇は、毎年春にアテナイで盛大に行われていたディオニュソス祭から発生した。この祭りは葡萄酒と豊穣の神デゥオニュソスを称えてのどんちゃん騒ぎである。そこで劇が競演された。劇は一日かけて演じられた。
・ローマの役者はほとんどが奴隷か解放奴隷で、世間から軽んじられていた。しかし、それでも誰もが(元老院議員でさえ)付き合いたいと願っていた。
★著述家、劇作家、詩人
・彼らは裕福であった。食うに困るような生活をしていたら、本など書いていない。だからギリシアやローマの作品には上流階級の雰囲気が漂っている。
・主題が軽薄だと本業を失いかねない。例えば、スエトニウスは『ローマ皇帝伝』を著してクビになった。面白い本を書いたのに短気なハドリアヌス帝の逆鱗に触れ、生涯ルーマニア追放の憂き目に遭った。
★楽師
・ギリシア人は音楽を愛しただけではない。音楽には傷を癒し、精神的に不安定な人を落ち着かせる力があると信じていた。
・古代ギリシア・ローマでは、通りや広場につねに快い調べが響いていた。労働者はパンの笛や太鼓に合わせて仕事歌を歌いながら働き、あるいはキタラの激しい旋律を聴きながら絵を描き、酒を飲み、ブドウを踏み潰し、汚れ物を洗った。兵士は勇ましいラッパの音に合わせて戦場に向かい、船の漕ぎ手はアウロスや太鼓の音に合わせて漕ぎ、調子を合わせた。
★喜劇役者
古代ローマ・ギリシアの仕事まとめ~法と秩序に関係する職業~
こんにちは。今回は。法に関係する職業についてまとめていきます。
ヴィッキー・レオン著、本村凌二日本語版監修『図説古代仕事大全』原書房を参考にましてまとめてあります。詳しくは、上記の本を読んでくださいね!
法に関係する職業
★親衛隊長官
・アウグストゥス帝の頃から長官、属州総督、司令官の力は拡大され、軍務や公民の義務にまで及ぶようになり、またその選出は皇帝の専決事項となった。皇帝一族の警護にあたる親衛隊を統率する長官も急速に大きな力を持つようになった。
・親衛隊長官はたいがいのことに口を突っ込めるため、170年間に渡ってその野望は拡大の一途をたどった。そして西暦3世紀に入る頃には、いとも簡単に皇帝の首をすげ替える者まで出た。皇帝は即位してもあっというまに引きずりおろされてしまうため、貨幣鋳造が追い付かなかった。
・親衛隊長官は軍務も公務の義務も果たさず、狂暴なならず者になった。西暦284年に即位したディオクレティアヌス帝は、大幅な行政改革を行い、親衛隊の権限を削減した。その後、親衛隊長官のポストは民主的になり、一兵卒でも階級を上がって親衛隊長官になれるようになった。親衛隊長官はイタリアに駐屯する軍のほとんどを指揮できた。
★警吏(リクトル)
・要人を護衛する官職。要人が公共浴場に行けば浴場の外で、神殿に行けば神殿の外で、娼家に行けばその外で待っていなければならない。
・警吏は警護する要人の政治的な地位の高さを表す象徴であった。ある人には、前後にしか警吏がつかない。しかし最高官職である総領(コンスル)には12人が付き従った。法務官には6人。任期半年の臨時独裁官には24人といった具合である。
・属州総督、軍事司令官、皇帝の一族、ウェスタの巫女も警吏を従える特権を与えられていた。
★傭兵
・古代ギリシアの船乗りでさえ、平時に傭兵として船ごと雇われた。当時はエジプトのように侵略目的で近隣諸国を攻撃する国が多く、そのような場合、土地を不法に占拠するため兵士を必要としていた。
・傭兵の道を選んだ兵士は優れた資質をいくつも備えていた。度胸があり、戦場だろうと海上だろうと遠征先であろうとちょっとやそっとのことではへこたれない。
・古代世界において弓兵は敵に致命的な打撃を与えられる攻撃部隊、つまりエリートであった。海軍の弓兵がもっとも活躍できた時代である。
・経営手腕に長けた傭兵もいた。所属する傭兵部隊から脱走し、自分で大規模な傭兵部隊をつくりあげ、各地を荒らしてまわった。
ハナニラ(スプリングスターフラワー)
春に、道端で元気よく咲いている小さな花を見つけました。
ユリの仲間で、茎あたりの臭いがニラに似ているため、【ハナニラ】というそう。
でも花自体はとてもいい香り!
ちなみに英名は【スプリングスターフラワー】。春の星、とは素敵な名前ですね✨
色は白や薄紫など。園芸用ではピンクもあるそう!
もとは南米のメキシコからアルゼンチン原産だそうで、日本には明治時代に渡来。
桜より先に、身近な春を感じさせてくれました(*^^*)
2月10日の誕生花です。
花言葉は「別れの悲しみ・耐える愛・恨み・愛しい人・卑劣」…
ちょっと切ないですね…
でもとても丈夫で、厳しい寒さにも耐え抜く強さを持った花です!
by 空音
春の味覚@つくしver.
こんにちは。空音です
4月、だいぶ暖かくなってくるころ、犬の散歩中つくしを発見しました。
よく見ればあたり一面つくしだらけ……
かわいいなあ、と思いつつこんなにたくさんあるのに、何かに使えないのだろうか…と邪念も沸き……
ググりました。
するとなんと、つくしは食べられる!
犬の散歩そっちのけでつくしの収穫に移行。
採れました。
調べると佃煮などがおいしいとのこと!
まずは鞘と呼ばれる、茎のとげとげして見えるところを取り、一口大にカット。
そして水につけてあく抜き。
そんなにつけなくても大丈夫だとは思うのですが、私の場合は翌朝水から上げて、しょうゆやみりんなどで煮込み……
完成!!
つくしは少し苦いらしいのですが、一晩水につけたおかげか、苦みもほとんどなし。
やわらかい水菜のような感じ?
でもおいしかったです!
鞘が少し面倒ですが、お酒のつまみなどによさそうです(#^^#)
by 空音
古代ローマ・ギリシアの仕事まとめ~食物関係の職業~
こんにちは。今回は、食物に関連する職業です。
ヴィッキー・レオン著、本村凌二日本語版監修『図説古代仕事大全』原書房を参考にましてまとめてあります。詳しくは、上記の本を読んでくださいね!
食物関係の職業
★農夫
・ギリシアでオリーヴやブドウ、イチジク以外の作物を栽培する農民は、苦労した。工作に適した土地が少ないためである。対して、イタリアは土壌が肥沃。
・大農場(ラティフンディア)には、牛2000頭、ロバ1000頭、羊1万頭、山羊1万5000頭、家畜の世話をする奴隷が500人いた。大農場で働く奴隷は焼印を押され、自分たちと同じ奴隷身分の監視人に容赦なく鞭で打たれながら、ノルマを果たした。農作業が無い日は、男奴隷は鎖に繋がれ、農場の敷地内にある監禁所に閉じ込められていた。
★魚売り女
・魚売り女は気が強くしたたか。アテナイの魚屋同様がさつで陽気な商人だった。ギリシアの魚売り女というと、喜劇のなかでそのがっちりした体、太い腕が冗談の種にされている。だみ声も大事な商売道具だった。
★ワイン醸造家
・古代では、ワインをつくる人がブドウを栽培した。
・居酒屋では、看板か壁に必ずツタを這わせていた。これは、「神がつくりたまいしワインがあります」という意味。
・9月か10月になると、5年もの以上のブドウの木から収穫したブドウを柳の籠に集めた。そして絞り床の上で2人以上の奴隷が楽の音に合わせて踏み潰し、軸や種と果汁に分ける。それから、果汁をピトスという特大の陶製の瓶に入れて、発酵させる。発酵したものを濾過して濁りをとったら、20リットルあまり入る素焼きのアンフォラに移した。
・量が少ない上質のワインには、乳香、没薬、シナモン、パセリ、黒コショウ、さらにはアヘンからニガヨモギまで強力な影響を人体に及ぼすものまで添加されていた。(古代のワインは、飲み物であると同時に薬であった。)
古代ローマ・ギリシアの仕事まとめ~宗教関係&世俗的な職業~
前回の記事の続きです。今回は、宗教関係&世俗的な職業編です!では、いってみましょう!前回の記事はこちら↓
ヴィッキー・レオン著、本村凌二日本語版監修『図説古代仕事大全』原書房を参考にましてまとめてあります。詳しくは、上記の本を読んでくださいね!
宗教関係の職業
★降霊術師(プシュコポムプス)
・古代ギリシア人は神秘的な出来事があると不安におののき、専門家に助けを求めた。
・迷える魂を安らかな眠りにつかせるのも仕事。
★夢治療師
・アスクレピオスを祀った神殿に仕える、医学の知識を持った神官。アスクレピオスはギリシアの医神で、慢性病や原因不明の病気に苦しむ人々の最後の拠り所になっていた。
・夢治療を行う神官は、神殿にやってきた病人のかたわらに座り、夢にアスクレピオスが出てくるように準備した。大抵、病人は鮮明な夢を見た。朝、神官は病人から夢の内容を聞いて、書き留めた。夢の中で治療法まで教えられる病人までいた。
・アスクレピオスの神殿は、いずれものどかで緑豊かな場所にあった。また、アスクレピオスはしばしば蛇の姿で夢に現れた。
・アスクレピオスの神殿は、浴場など健康設備がととのった静養所であった。神官たちは音楽や詩に治癒力があると考え、都市の神殿には素晴らしい野外劇場が併設されていた。
★御守り屋
・どんなに楽天的なローマ人、ギリシア人も常に御守りを身に付け、魔除けを持ち歩き、男根像(ファスキヌム)をなでまわした。子どもたちは幼い頃から男根像を首から下げていた。
・御守り屋は薬草医を副業として儲けていた。ギリシア人やプラシボ(薬として投与される有効成分の少ない偽薬)を考え出したローマ人は、精神と身体が相関しあっていることをわかっていた。そのため、御守りは薬と同じ程度に効果があると信じていた。この時代の薬の材料には牛馬の糞など人体に有害なものが使われることが多かった。
★ト占官
・当時の人々は、神々はその意を伝えるのに何かしらのしるしを示すというのが彼らの考えであった。例えば、くしゃみなどだ。占っている最中に誰かがくしゃみをすれば、戦いは大抵延期された。
世俗的な職業
★娼婦
・街娼よりも少しランクが上で料金も高く、性行が任意の娼婦は「笛吹女」。踊り子、楽師として訓練を積み、シルクをでつくった薄物をまとった女たちは、宴席で芸を披露し、性行に応じ、またはそのどちらかをして金をもらった。
・娼婦の多くはアフロディテ神殿の巫女でもあった。彼女たちの祭りは盛大なものだった。
★男娼
・古代ギリシアの男色傾向のある貴族は、美しい少年を求めた。美しいといのは、肩幅が広く、腰はほっそりとして、筋肉の付き具合が申し分なく、尻が突き出しているという意味。すっと整った鼻筋、厚めの下唇、ふさふさとした髪も求められた。また、性器が可憐であることも重要。
・男娼の大半は十八歳以下。彼らは自分の身体を短期間売ったことにより、その後市民としての権利を失った。男色自体が罪に問われたためである。
・古代ローマでは、男娼の地位はギリシアに比べて高く、料金も高かった。
古代ローマ・ギリシアの仕事まとめ~奴隷関係~
創作などに役立ちそうな、古代の仕事をまとめておきます(^^)
ヴィッキー・レオン著、本村凌二日本語版監修『図説古代仕事大全』原書房を参考にましてまとめてあります。詳しくは、上記の本を読んでくださいね!
奴隷関係の職業
★海賊
・奴隷市場に奴隷を供給していたのは、主に海賊。
・雇われて働くことあり。都市国家スパルタは海賊に金を払い、敵対するアテナイに幾度となく攻撃を仕掛けた。
★奴隷仲介人
・戦いにしばしば(軍隊とは距離をとりながら)随行。戦闘が終了すると、勝者は多数の捕虜を奴隷仲介人に売りとばした。
・戦いがなければ、親によって神殿に置き去りにされた子どもや貧乏人や娼婦の家に生まれた望まれない赤ん坊などを奴隷として売った。
・大抵の子どもは、海賊から仕入れた。
・ギリシア人の医者や役者、去勢された男、美少年には高値がつき、競りをせずに非公開で売買されることも多かった。
★時計番
・ローマでは時刻を市民に口頭で知らせていた。昼間は公共広場内にあるふたつの名高い建物を太陽が移動するたびに、時計奴隷が声を張り上げて時刻を告げた。
★重装歩兵付き奴隷
・中産階級のギリシア市民が担った重装歩兵。彼らは、重い装備一式を運び、甲冑を着せてくれる従者をそれぞれ連れていた。輸送車などもなかったので、荷運び用の人間を戦場まで連れた。
★銀鉱夫
・アテナイが繁栄を謳歌していた時代、アクロポリスの神殿から芸術作品に至るまで、アテナイの人々が行った公共事業の財源は、もっぱら銀を豊富に採掘できるラウレイオン銀山の収益。銀山を開発するため、アテナイの富裕層は所有する奴隷を採掘者に賃貸ししていた。
・日が暮れても休息はなく、食事はわずか。手枷や足枷が外されることはない。地上では、縦坑口近くで常に炭火を炊いて鉱石を溶かしていたため、有毒な刺激臭が周囲に立ち込めていた。
★剣闘士奴隷
・剣闘士(グラディアトル)になるのは、主に奴隷、戦争捕虜、死刑囚。
・教官は優秀な闘志になりそうな人材を市場で買い集め、長期間にわたって訓練を施してから試合に出場させ、主催者から金を受けとった。
・養成所の訓練についていけない者は、闘獣士(ベスティアリウス)になるよう訓練された。罪人は、大半が「試合場の生き餌」として野獣の前に投げ出され、むごたらしく殺された。
・試合がはじまると、どちらかが死ぬまで闘った。
・奴隷でも剣闘士は自由を勝ち取れた。試合に勝利して引退する者は熱心な支持者たちから賞金を贈られた。その額はかなりのものになることもある。ローマの市民権というめったに手に入らないものを授けられる者もいた。
★筆写人
・古代ギリシアやその他の異民族を支配下におくと、多数の教養人を奴隷にできた。
・こうした教養あるギリシア人奴隷は、リブラリイと呼ばれ、さまざまな仕事を担った。有力者の元で私設秘書になる者、編集者、司書や沙本づくりや個人の蔵書整理をする者もいた。
★挨拶を届ける者(サルティゲルリ)
・言葉づかいもきちんとしている世慣れた者はサルティゲルリとなり、主人から言いつかった挨拶を主人の友人、知人、ご機嫌取りリストに載っている人物に伝えて日々を過ごした。