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古代ローマ・ギリシアの仕事まとめ~奴隷関係~

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創作などに役立ちそうな、古代の仕事をまとめておきます(^^)

ヴィッキー・レオン著、本村凌二日本語版監修『図説古代仕事大全』原書房を参考にましてまとめてあります。詳しくは、上記の本を読んでくださいね!

 奴隷関係の職業

★海賊

・奴隷市場に奴隷を供給していたのは、主に海賊。

・雇われて働くことあり。都市国家スパルタは海賊に金を払い、敵対するアテナイに幾度となく攻撃を仕掛けた。

★奴隷仲介人

・戦いにしばしば(軍隊とは距離をとりながら)随行。戦闘が終了すると、勝者は多数の捕虜を奴隷仲介人に売りとばした。

・戦いがなければ、親によって神殿に置き去りにされた子どもや貧乏人や娼婦の家に生まれた望まれない赤ん坊などを奴隷として売った。

・大抵の子どもは、海賊から仕入れた。

ギリシア人の医者や役者、去勢された男、美少年には高値がつき、競りをせずに非公開で売買されることも多かった。

★時計番

・ローマでは時刻を市民に口頭で知らせていた。昼間は公共広場内にあるふたつの名高い建物を太陽が移動するたびに、時計奴隷が声を張り上げて時刻を告げた。

★重装歩兵付き奴隷

中産階級ギリシア市民が担った重装歩兵。彼らは、重い装備一式を運び、甲冑を着せてくれる従者をそれぞれ連れていた。輸送車などもなかったので、荷運び用の人間を戦場まで連れた。

★銀鉱夫

アテナイが繁栄を謳歌していた時代、アクロポリスの神殿から芸術作品に至るまで、アテナイの人々が行った公共事業の財源は、もっぱら銀を豊富に採掘できるラウレイオン銀山の収益。銀山を開発するため、アテナイの富裕層は所有する奴隷を採掘者に賃貸ししていた。

・日が暮れても休息はなく、食事はわずか。手枷や足枷が外されることはない。地上では、縦坑口近くで常に炭火を炊いて鉱石を溶かしていたため、有毒な刺激臭が周囲に立ち込めていた。

★剣闘士奴隷

・剣闘士(グラディアトル)になるのは、主に奴隷、戦争捕虜、死刑囚。

・教官は優秀な闘志になりそうな人材を市場で買い集め、長期間にわたって訓練を施してから試合に出場させ、主催者から金を受けとった。

・養成所の訓練についていけない者は、闘獣士(ベスティアリウス)になるよう訓練された。罪人は、大半が「試合場の生き餌」として野獣の前に投げ出され、むごたらしく殺された。

・試合がはじまると、どちらかが死ぬまで闘った。

・奴隷でも剣闘士は自由を勝ち取れた。試合に勝利して引退する者は熱心な支持者たちから賞金を贈られた。その額はかなりのものになることもある。ローマの市民権というめったに手に入らないものを授けられる者もいた。

 ★筆写人

古代ギリシアやその他の異民族を支配下におくと、多数の教養人を奴隷にできた。

・こうした教養あるギリシア人奴隷は、リブラリイと呼ばれ、さまざまな仕事を担った。有力者の元で私設秘書になる者、編集者、司書や沙本づくりや個人の蔵書整理をする者もいた。

★挨拶を届ける者(サルティゲルリ)

・言葉づかいもきちんとしている世慣れた者はサルティゲルリとなり、主人から言いつかった挨拶を主人の友人、知人、ご機嫌取りリストに載っている人物に伝えて日々を過ごした。

 

 

 

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