最古にして最良の友
「馬のいない文明、自動車のない文明はあったが、イヌのいない文明はかつて存在したことがない。イヌがいなければ、人類もいなかった。」
by ピエロ・スカンツィアーニ
人間がイヌを飼うようになったのは1万4000~1万5000年前だといわれ、遺伝子を用いた最新の研究では10万年にもさかのぼる、という結果もあるそう。
人間がまだ野生の世界で生き残ることに精一杯だった時代から今日にいたるまで、イヌは「人類の最良の友」としてずっと一緒に歩んできました。
かつては優れた見張り役や狩りのパートナー、時には兵士、仕事の相棒、今では家族の一員として。
一説によると、ほかの人類が絶滅してゆくなか、ホモサピエンスが生き残る手助けとなったのがイヌだという説まであります。
「歴史」と呼べるかさえわからない太古から人間と一緒に生きてきた動物。
その子孫がいま私の横で転がっている毛だらけの家族だと思うと、なんだか不思議で魅かれるのです。
by 空音