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古代ローマ・ギリシアの仕事まとめ~商売やその他に関係する職業~

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こんにちは。今回は。商売に関係する職業についてまとめていきます。

ヴィッキー・レオン著、本村凌二日本語版監修『図説古代仕事大全』原書房を参考にましてまとめてあります。詳しくは、上記の本を読んでくださいね!

 商売に関係する職業

★宝石細工職人

・制作はふつう、まず純度75%~100%の可鍛性のある金が使用された。エメラルドのような貴石は傷や曇りがあっても誰もが欲しがり、希少だったルビーやダイヤモンドはめったに使われなかった。硬い材質で細工が難しかったためだ。

・金の他に真珠も重宝された。

・もっと手が届く値段が希望なら、職人たちはベリドット(カラン石)、アクアマリン、サファイア、ガーネットなどの人気の貴石を使い、イヤリングやブレスレット、指輪をこしらえた。また、琥珀も大変人気が高かった。

・貴石に彫刻を施す職人たちはカーネリアンやサードに意匠を施し、自分だけの指輪を作った。自由民のほとんどがこのような指輪を身に付け、持ち運びできる美しい身分証明として使用。また、この指輪で書類やワイン瓶の栓、またその他に貴重品に施し所有者を示した。

★シルフィウム輸入商

・シルフィウムとは、北アフリカの都市キュレネ周辺に広がる石灰岩質の高原に生えている雑草。誰もがシルフィウムを喉から手が出る程欲しがった。

・紅茶や座薬として寝室に置かれ、避妊薬として使用。また、ワインに混ぜて飲み、堕胎を促した。薬として疥癬から破傷風痛風から犬の噛み傷まで、慢性的な病気の治療に用いられた。

・ソースに重宝され、他の香辛料と混ぜて鶏肉や魚のうまみを引き出した。時は流れ、豊かな古代ローマ人の生活は鉛漬けとなり(配管設備や顔料、温めて毎日飲むハニーワインが原因)、鉛のおかげで徐々に味覚を失っていた彼らは、なんにでもシルフィウムを一振りした。

その他の仕事

★医者

・今と違って医者はそれほど敬われてなかった。

・野心的な医者が評判を得ようと思ったら、何かの病気に対する新しい治療法を開発し、それに耐えられる金回りのいい患者を見つけるのがいちばんだった。

★郵便配達人

・馬に乗って、4、50キロも隔たった郵便局へ届けられた。宿泊場所を兼ねている局もあり、汗だくの人と馬が水を飲み、快適に食事を取ることができた。

・郵便配達人は平均して一日60キロ~80キロの道のりを進んだ。緊急の配達の場合、配達人は頑張って一日200キロ以上を馬で進んだ。ルートによっては二頭立ての小さな荷馬車に700キロの郵便物を積んでいった。そのほうが一日の行程を非常に速いペースで270キロまで伸ばすことができた。

・軍隊や、マイル標石に名前と功績が刻まれている個人の後援者によって道路が整備されたことで、配達の仕事は楽になった。

・君主や有力者等の裕福な人々は、常日頃から秘密を守れるとじゅうぶん信頼できる奴隷を急使として利用。

天文学者

古代ローマでは長らく神官が暦の管理を行っていた。当時利用されていたのは太陽暦で、神官の仕事のひとつは信仰上の祭典や「縁起が良い」日はいつなのか、記録をつけることにあり、縁起が良いとされる日には取引が行われた。縁起が悪いには誰も取引や契約を交わさなかったが、食べていくために働かなければならない多くの奴隷や貧しい庶民には関係のない話だった。

 

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