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古代ローマ・ギリシアの仕事まとめ~法と秩序に関係する職業~

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こんにちは。今回は。法に関係する職業についてまとめていきます。

ヴィッキー・レオン著、本村凌二日本語版監修『図説古代仕事大全』原書房を参考にましてまとめてあります。詳しくは、上記の本を読んでくださいね!

法に関係する職業

★親衛隊長官

アウグストゥス帝の頃から長官、属州総督、司令官の力は拡大され、軍務や公民の義務にまで及ぶようになり、またその選出は皇帝の専決事項となった。皇帝一族の警護にあたる親衛隊を統率する長官も急速に大きな力を持つようになった。

・親衛隊長官はたいがいのことに口を突っ込めるため、170年間に渡ってその野望は拡大の一途をたどった。そして西暦3世紀に入る頃には、いとも簡単に皇帝の首をすげ替える者まで出た。皇帝は即位してもあっというまに引きずりおろされてしまうため、貨幣鋳造が追い付かなかった。

・親衛隊長官は軍務も公務の義務も果たさず、狂暴なならず者になった。西暦284年に即位したディオクレティアヌス帝は、大幅な行政改革を行い、親衛隊の権限を削減した。その後、親衛隊長官のポストは民主的になり、一兵卒でも階級を上がって親衛隊長官になれるようになった。親衛隊長官はイタリアに駐屯する軍のほとんどを指揮できた。

★警吏(リクトル)

・要人を護衛する官職。要人が公共浴場に行けば浴場の外で、神殿に行けば神殿の外で、娼家に行けばその外で待っていなければならない。

・警吏は警護する要人の政治的な地位の高さを表す象徴であった。ある人には、前後にしか警吏がつかない。しかし最高官職である総領(コンスル)には12人が付き従った。法務官には6人。任期半年の臨時独裁官には24人といった具合である。

・属州総督、軍事司令官、皇帝の一族、ウェスタの巫女も警吏を従える特権を与えられていた。

★傭兵

古代ギリシアの船乗りでさえ、平時に傭兵として船ごと雇われた。当時はエジプトのように侵略目的で近隣諸国を攻撃する国が多く、そのような場合、土地を不法に占拠するため兵士を必要としていた。

・傭兵の道を選んだ兵士は優れた資質をいくつも備えていた。度胸があり、戦場だろうと海上だろうと遠征先であろうとちょっとやそっとのことではへこたれない。

・古代世界において弓兵は敵に致命的な打撃を与えられる攻撃部隊、つまりエリートであった。海軍の弓兵がもっとも活躍できた時代である。

・経営手腕に長けた傭兵もいた。所属する傭兵部隊から脱走し、自分で大規模な傭兵部隊をつくりあげ、各地を荒らしてまわった。

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